山形市の指定・登録文化財
山形市には多くの指定・登録文化財があります。その一部をご紹介します。

木製の寄木造で、大きな衲衣(のうえ)をまとい曲がりの強い衣文線を多用し、体内に前後束(ぜんごつか)を彫り残す特徴から、南北朝時代(1300年代後半)の作品であり、京都の仏師の一派である「院派(いんぱ)」の製作と推定されます。院派は、足利将軍家や各地の守護に関わる造像を行っており、斯波兼頼が願主と考えられます。 南北朝時代の仏像で、仏像の製作に斯波兼頼が関わったことが想定される貴重な歴史資料であることから、市の文化財に指定されました。

銅製で鋳造されている菩薩形の立像で、両手の肩から先は別に鋳造され、鋲(びょう)でとめられています。腹を強く突き出す弓なりの体形で、顔が小さく童顔で腰を細く作っていること、天衣(てんね)を翻している構造などから、奈良時代後半(700年代後半)の製作と考えられます。 全体として繊細な表現で作られている奈良時代の金銅仏で、本市にとって最古の仏像遺品となる貴重な歴史資料であることから、市の文化財に指定されました。
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山形市文化財保存活用協議会について
概 要
全国的に文化財の滅失・散逸などが緊急の課題となる中、文化財だけでなく、文化的所産や文化財の周辺環境も含めた「歴史文化資産」の効果的な保存・活用を推進するため、山形市は文化財保護法に基づき「山形市文化財保存活用地域計画」を作成しました。この計画では、歴史文化資産の効果的な保存・活用を図ることによって、歴史文化資産を軸とした人のつながりを生み出し、交流人口、関係人口の増加を促すことで、山形市が持続可能性のあるまちづくりを目指すこととしています。
本協議会は、この計画の趣旨のもと、山形市の文化財を保存・活用することを目的に設立されました。
協議会構成団体
- 山形アーカイブ実行委員会
- 公益財団法人山形市文化振興事業団
- 一般社団法人山形市観光協会
- 山形市民俗芸能連合保存会
- 山形市
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